「返信」と「送信」の違い。用語から見るITリテラシー。

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photo by MoShotz

携帯ショップでのやりとり

今日、ちょっと用事があって某社の携帯ショップに行ってきた。
そこで待ち時間に隣の席の会話が聞こえてきた。
ショップ店員がメールの使い方を説明している。

そんな中で印象に残ったのがこのやりとり。


老人「あれ、そのボタンは押しちゃダメだったよね?」

店員「さっき押したのは"返信"ですよね、これは"送信"です。返信は相手に向けたメールを作るという意味、送信はそのメールを送るという意味ですよ。」

老人「あー、そうかそうか、すまんね、年寄りは分からず屋で」


"返信"と"送信"の違い

確かに、日本語の"返信"には、"送信"のニュアンスも含まれており、2つの言葉が混同して受け取られるのは自然だ。

携帯に慣れ親しんできた人の感じる"返信"、"送信"とは違った意味を感じるのだ。

これまで使われてきた単語が、IT用語として新しい意味、ニュアンスを持つとき、使用者はそれを全て暗記することを求められる。

今まで使い慣れてきた単語に新しい意味を付加できる能力もITリテラシーの一種なのだと思う。

だったら、端末で使われる単語を一度全部捨てて、一般的な用法から選択し直すことでも、誰にでもわかりやすい携帯は作れるのではないかと感じた。(ただし日本人限定)