社会は複雑さにどこまで耐えられるのか

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photo by kevin dooley


「社会って、どこまで複雑になるんだろう」

って、中学生の頃に思っていた。

そして、人が把握できなくなるまで社会が複雑になったら、

そのときが、社会の進歩が止まるときだと思った。


それから時間がたって、上の考えは間違っていることがわかった。


正しくはこう。

1.仕組みが増えて、複雑になる

2.複雑さを解決できる考え方ができる。

3.その考え方を使った自動処理ツールができて、誰も複雑に考える必要がなくなる。

4.そのツールに重大な欠陥が見つかり、社会にパニック発生。

5.パニックを乗り越えられれば、考えやツールが改善される。

6.より良い暮らしのため、1に戻る。



今話題の、HeartBleedのバグも、ちょっと前のサブプライムローンも、複雑さが事態を深刻にしています。


photo by Marc Wathieu


複雑化するITシステム。

オープンソースを活用して効率化を進める中で、多くの人のチェックを受けているはずのコードの中に、重大で簡単なミス、Heartbleed脆弱性が2年間も放置されてしまった。

あまりにも広く社会に使われているため、脆弱性への完全な対策は完了できていないそうです。

ハッカーとシステム管理者の脆弱性探し競争が始まっています。


サブプライムローン問題は、ローンの証券化によるリスク分散が、逆にリスクの全体像を把握できなくしたことで発生しました。



今後、もっともっと社会が複雑化すると思います。

今までにない重大なパニックは、いつかきっと発生すると思います。

そのとき、社会は耐えられるのでしょうか。