石垣の島こしょう、ピパーチの魅惑の香りが食欲を揺さぶる。

人が感じるおいしさの大部分は、匂いで決まると言われる。

前回の記事を書いた後で、今年買って本当に良かったものを思い出した。
食堂で出会った瞬間に買うことが決まった。

それはピパーチ。
和名ヒハツモドキ。石垣島で出会った、東南アジア原産の香辛料。
ヒハツモドキ - Wikipedia

種子や新芽を薬用、香辛料として利用され[4][5]、沖縄県では未熟のままの実を収穫し、乾燥し炒って粉にしたものを料理の香辛料・調味料として用いる。発汗作用があるため、新陳代謝を促す働きもある[要出典]。八重山諸島ではその香辛料を「ピパーチ」[5]、「ピパーツ」[8]と呼んでいる。

ピパーチは石垣島のソーキそば、石垣そばの店には必ず置いてある。ピパーチを振りかけると、大味で必ずしもおいしいとは言い切れないソーキそばが複雑で魅惑的な香りを持つ食べ物に変わる。とにかくエスニック好きにはたまらない強烈な香りがする。食欲をそそられるのを通り過ぎて、ねこへのマタタビのような、食に対する興奮を感じるような香り。もはや違法な何かが入ってるんじゃないかというレベル。さすがのはてなblogにも香りを伝える手段がないこと、自分もピパーチの独特な香りを語る知識を持たないことが本当に残念。エスニック好きな人はぜひかいでみてほしい。

エスニック好きの自分にとって石垣島で一番美味しかったのは石垣牛でもアグーでも大トロでもスターフルーツでも海ぶどうなく、ピパーチだった。香辛料で料理がここまで劇的に変わるというカルチャーショックを、私は石垣で味わった。

前述のそばやラーメンはいうに及ばず、ピザやパスタなどイタリアンにも合う。無味から塩味にかけての食べ物には、おそらく全てマッチする。なぜ沖縄以外にピパーチが置かれていないのか理解できない。

エスニック好きには本当にお勧めです。エスニック好きには。

ピパーチ 35g

ピパーチ 35g