静かに、しかし確実に変化する社会の価値観

社会の価値観は少しずつ、しかし常に変化する。

「母性」についてざっくりとした説明をすれば、フェミニズムの第一の波では「すべての女が生まれながらに母性を持っている」と見なされていた。第二の波では「生まれながらの母性などない」と見なされた。そして現代では「生まれながらの母性・父性はあるが、いつでも・誰でも・確実に発揮されるわけではない」と見なされている。

なぜ、物語は作られるのか。/母性をめぐる「3つの波」 - デマこいてんじゃねえ!

上記記事にあるジェンダーの他にも、戦争の可否、人種差別や奴隷制度など、更に古くは狩りから稲作への変化のように、ある地域限定の価値観の変化も含め、人類の歴史の中では本当に数え切れない価値観の変化が発生してきた。

ある時代の人には疑いようのない常識だったことが、後の時代の人にとっては理解できない非合理であったり、野蛮な思想に感じられたりする。
しかし、その瞬間を生きる人には、全てが当たり前の常識であり、その常識のうちのどれが今後変わる価値観なのかは想像すらできない。辛うじてわかるのは、徐々に変わり始めた価値観だけだ。それはこの短い瞬間に生を受けた私たちにとって貴重な瞬間になるだろう。
今週、下記ニュースでそんな変わり始めた価値観の1つに気づいた。

学会誌名の変更と新しい表紙デザインのお知らせ | 人工知能学会 (The Japanese Society for Artificial Intelligence)

萌え系が、完全に社会に認められつつある転換期なのかもしれない。
そういえば昨日会社帰りに見た塾のポスターも萌え系だったし、電車内のイケメンがスマホでアニメを見たりもしてたし、自分が気づいていなかっただけ?